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7. 三塁審について

三塁審は、基本的に一塁審の裏返しの動きで対応できます。ジャッジの機会が最も少なく、フォーメーションに加わることも少ないため、比較的難易度の低い審判と言えるのではないでしょうか。ただ、本塁に最も近い塁であるため、得点への影響が大きく、責任も重大であると言えます。また、フォース・プレーとタッグ・プレーが混ざってきますので、ランナーの状況には常に意識が必要です。


1. 三塁審の主な仕事

1) 三塁上のプレーのジャッジ(送球&盗塁&けん制球等)

2) 左打者のハーフ・スイングのジャッジ

3) 三塁線・レフト線のファール・ラインのジャッジ

4) 外野責任範囲へのフライ、ライナーの捕球判定

5) 外野へ飛んだ打球の確認

6) タッグ・アップの確認

7) 他の塁審が外野へ打球を追った場合のベース・カバー(たまに二塁)

8) 攻守交代時の投球練習数確認と守備側ベンチの追い出し(早く守備につくよう促すことです。)一塁審と交代でやります。


2. 投球時のポジショニング

1) 三塁に走者がいない場合
三塁ベースからファウル・ラインに沿って後方へ5〜7m程度のファウル・グランド側で、本塁に正対して構えます。

以前はファウル・ラインをまたいで構えていたそうですが、現在はファウル・グランド側に入って構えます。
これは、打球が当たった場合に、ファウル・ボールであることを明確にするためのようです。

外野手が前進守備の場合などは、レフトの選手よりも後方へ下がることのないよう、ポジションを調節して下さい。

三塁審 定位置
2) 二塁に走者がいる場合
二塁走者の三塁への盗塁に備え、
三塁ベース後方3〜5mの位置まで
前に出て、ホームに正対して構えます。

二塁ランナーのスタートには常に
注意を払っておいて下さい。
セットポジションに入ってから走って
くるとは限りませんよ。
三塁審 二塁走者あり

3) 三塁に走者がいる場合
けん制球などのダッグ・プレイを確認しなければなりませんので、三塁ベース後方3〜5mの位置まで前に出ます。投手のボークなども見なければなりませんので、投手−捕手の中間辺りに正対して構えます。
けん制球はいつ投げてくるかわかりません。プレートを踏んでから投げるとは限りません。くれぐれも気を抜かないようにして下さい。
また、三塁走者は少しファウル・グランドに出てリードします。左打者の場合、ハーフ・スイングの判定がありますが、走者と重なって見えにくい場合には、見やすい位置へ少し移動して下さい。
三塁審 三塁走者あり

3. ジャッジのポイント

1) フォース・プレーは遠くから、タッグ・プレーは近くでジャッジする方が分かりやすいです。
アウト・カウントはもちろん、走者の状況を見て三塁が「フォース・プレイ」になるのか「タッグ・プレイ」になるのかは、常に頭の中へ入れておく必要があります。

2)
原則として、送球の方向に対して
垂直(90度)の角度からプレーを見ます。

三塁の場合、タッグ・プレーも多いので、
タッグの良く見える位置も意識して下さい。

その場合、直角(90度)の角度は保てない
こともありますが、そこは臨機応変に。

タッグ後にしっかりとボールを保持しているか
どうかも要確認です。
内野ゴロの場合
三塁審 内野ゴロ 位置

三塁盗塁の場合
三塁審 三塁盗塁 位置
捕手からのけん制の場合
三塁審 捕手けん制 位置

3) フォース・プレーは、走者の触塁と三塁手の捕球の音(ボールがグラブに入る音)を参考にするなど、視覚だけでなく聴覚も働かせてジャッジすると良いです。もちろん捕球音の後、確実に捕球されているかを確認する必要はあります。


4. 内野へ打球が飛んだら

1) 打球の飛んだ方向と打球の質を確認します。

2) 三塁側ファウル・ライン付近の打球で、三塁ベースを越える打球に対しては、三塁審が「フェア」・「ファウル」のジャッジをします。可能な限りラインをまたいで、「Look」の姿勢からジャッジして下さい。
三塁コーチャーズ・ボックスの本塁側のラインより後方のファウル・フライは、三塁審が「キャッチ」のジャッジを行います。

3)-1 必要に応じ、「インフィールド・フライ」の宣告を行います。

3)-2 一塁手、二塁手、遊撃手への打球に対しては、三遊間後方の適切な位置(送球に対して垂直の位置で、フォース・プレーの場合は遠め、タッグ・プレーの場合は近めの位置)へ移動して、「Look」の姿勢からジャッジを行います。

4) ベスト・ボジションに移動したら、捕球した野手の送球が三塁ベースをそれていないことを確認した上で、いったん送球から目を切り、三塁ベースに正対して「Look」の姿勢をとり、ベース上でのジャッジに備えます。

5) 塁上のプレーを注視し、正確なジャッジを下します。

6) 送球がそれたり、野手が他の塁に送球したため、三塁上ではプレーが行われずに、そのまま打者走者が本塁へ向かった場合なども、走者の三塁への触塁をきちんと確認しておく必要があります。あとから「ベースを踏んでいません。」とアピールがあった場合、触塁を確認していないと、ジャッジすることができません。


5. 外野へ打球が飛んだら

1) 打球の飛んだ方向と打球の種類を確認します。

2) 三塁側ファウル・ライン付近の打球で、三塁ベースを越える打球に対しては、三塁審が「フェア」・「ファウル」のジャッジをします。可能な限りラインをまたいで、「Look」の姿勢からジャッジして下さい。
外野への飛球(特に落下までに時間のあるフライ)に対しては、外野方向へ少し追ってから「Look」の姿勢をとります。

3)-1 三塁審が担当する外野への打球に対しては、打球を追って外野へ走り、捕球の確認やホームランの判定などを行います。(いったん内野を離れ、外野へ打球を追った場合は「追い切り」で、それ以降の内野でのジャッジに加わる必要はありません。あとは残った審判員のフォーメーションで対応します。)

3)-2 フライまたはライナーに対し、野手のノー・バウンド捕球の判定を行います。捕球すれば「アウト」のジェスチャーで『キャッチ!』、捕球できない場合は、「セーフ」のジェスチャーで『ノー・キャッチ!』とコールします。

3)-3 ヒットやホームランなどで走者が三塁を回って本塁へ向かう時には、走者の三塁触塁を必ず確認します。

3)-4 必要に応じ、二塁のカバーに入ります。(他の塁のカバーに入るフォーメーションについては、フォーメーションの項でご説明します。)

3)-5 無死または一死 走者三塁のセンターおよびライト方向のフライへの、タッグ・アップ確認。

※ 外野の打球の責任範囲については、フォーメーションの項で説明しています。


6. 三塁へ盗塁があった場合

1) 二塁走者がいる場合、投手の投球の際に、走者の三塁盗塁に備え、二塁走者の姿を視界の端に入れておく。

2) 二塁走者がスタートを切った場合、すばやくフェア・グランド内の三遊間の位置へ移動し、「Look」の姿勢をとる。

3) 捕手からの送球と、走者の触塁、三塁手のタッグをしっかり確認してジャッジする。

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